おかげさまで創業110年
しあわせは、いつもの中にある。
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
写真は、弊社の木材倉庫の中。
入ってるけど、引っ張り出せないという・・・笑えない話ですが。
「ウッドショック」という言葉で、一般のニュースにもなり始めてますが、
ただいま我が国では木材の不足が起こっています。
↑の記事がザックリと説明してくれてますが、
コロナとか、アメリカの住宅需要増とか(まぁこれもコロナだけど)
あとここには出てませんが、ロシアの方針変更によって中国がロシア以外からの木材買い付けを増やした、
なんてことが背景にあるそうです。
数ヶ月前から話は出ていましたが、
4月以降話がリアルになって来て、現在はこの長野エリアの市場でもかなり影響が出始めています。
聞くところによると、工事に支障がかなり出ている会社さんもあるとかないとか・・・
8/23追記 かなり状況が進んでいて、長野市周辺エリアでもウッドショックによる影響が材料の供給や工事の進行に色濃く影響が出ています。
弊社においては木材問屋さんや加工工場のバックアップを受け、極力工事の進行に影響が出ないようにしていますが、全体的にペースダウンになっています。
弊社についてですが、
今のところ、そしてこの先しばらくについて、
たとえば工事が止まる、工事を始める見通しが立たない、
ということはございません。
まぁ、あくまでも仕入れ先との話でしかありませんので、
ある日突然「木材ありません」と言われる可能性がないわけではありませんが・・・(汗)
しかしずいぶん長いことお互いに協力関係を築いてきたので、そこは信用しております。
ただし、
ウッドショック前と「全く同じもの」を、この影響が終わるまでつくり続けられるのか?
というと、そうではありません。
産地や、場合によっては材種材質を変更するなどの可能性はあるでしょう。
しかしその変更は、
家づくりをする者として良心が痛むような変更ではあってはならないと思っています。
もちろんちゃんと理由があって標準仕様というのを決めておりますので、
品物を変えるというのはそう簡単にするべき話ではないと思います。
しかし、なんでもそうですが、
品物には長所もあれば短所もあります。
ある部分を見ればちょっとマイナス方向かもしれないけど、
こっちではその分、プラスになるよね、ということがございます。
あるいはそのまま使うとマイナスになるけど、
こうすればマイナスにならないよね、というやり方も考えられるでしょう。
わかりやすく例えるとするなら・・・
AよりBの方が強度が少し弱いけど、
じゃあそのぶんひとまわり大きくしたらカバーできるよね、というようなな話です。
いずれにせよ、「弊社でつくる家」として、
責任を持ってお引き渡しできる家づくりをするとお約束いたします。
また、ニュースにもあります通り、材料費は確実に値上がりしております。
これは私も実感しております。。。(涙
しかし、現時点でご契約いただいておりますお客様に、
これを理由にした追加費用のご請求は申し上げる予定はしておりません。
この先どうなるのか分かりませんが、できる限りの努力はして参ります。
こういうことは、20年以上家づくりをしている中で、何度か経験しました。
経済的な意味で言うなら、リーマンショックはホント辛かったです。
東日本大震災の時は、ベニヤ工場や断熱材工場が被災し、
本当に街中からベニヤ板とグラスウール断熱材が消えました。
直近だと1年ほど前、コロナでトイレの便器が品不足になった、なんてこともありましたね。
でも、それらを・・・時にご迷惑をお掛けしたこともありますが、
こうしてここまで乗り越えてきました。
大変なこともこれから先あるんだろうな、とは思いますが、
乗り越え方も学んだつもりです。
何もないとは申し上げませんが、この状況の中としては、安心してお任せいただける態勢であると自負しております。
またご心配などありましたら、スタッフ通じてご相談いただければと思います。
引き続きしあわせやをよろしくお願いいたします。
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