おかげさまで創業110年
しあわせは、いつもの中にある。
先日土砂降りの中でずぶ濡れになりながら喜んで写真撮ってる、
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
今日のテーマは、
です。
まず、最近弊社でつくった素敵な洗面化粧台をいくつかお目にかけますね。
いきますよ~!
まだまだありますよっ!!
続いてこちらも!!
・・・いや、おしゃれなカウンター型の洗面台の事例、まだまだあるんですけれど、とても紹介しきれません・・・
新築住宅、一戸建ての住宅を建てる方には、ただいま大人気なのがこうした洗面化粧台です。
でも、素敵な洗面台にも、こんなデメリットがあるって知ってますか?
1.お手入れお掃除がちょっと面倒くさい
お掃除性は、一般的な水廻りメーカー製の洗面化粧台の方が、かなり楽です。
おしゃれなカウンター型の洗面台は、どうしても水がたまりやすい平らな面が多いのです。
2.使用するときに気遣いが必要
濡れた手で石けんを使う、そうするとその水が壁の方に行ってしまって壁を傷める、なんてこともあり得ます。(壁の仕上げにもよりますけどね)。
天然木を使ったりすると、水気はマメに拭き取るなど、特に気遣いが必要ですね。
3.収納力が少ない、隠せない
一般的な水廻りメーカー製の洗面化粧台は、鏡の裏側が収納になっているタイプがほとんどです。
またカウンターの下は扉付の収納、しかも引き出し付とかで便利。
それに対しておしゃれなカウンター型の洗面台は、おしゃれな1枚鏡を使ったりすると収納が出来ず、
カウンターの下もオープン(丸見え)にしているケースが多いです。
4.お値段的にちょっと高い
上の3でお話しした、カウンターの下が丸見えってお話しですが、扉をつければいいんですよね。
なんですが、その扉をつけるのにも費用がかかります。
そうでなくても全般的におしゃれなカウンター型の洗面台は、コストがかかりがち・・・悩ましい所です。
さて。
ここまで読んで、あなたはどう感じましたか??
「えぇぇ~?!どうしよう?」って思った方。
悪いことはいいません。あなたには水廻りメーカー製の洗面化粧台をオススメしておきます。
おしゃれ、ステキ!と憧れる気持ちはわかります。
しかしその気持ちだけで勢いでつくってしまって、後悔している方も、世の中には結構いらっしゃるのです。
(もちろん、弊社のお客様の中にもいらっしゃいますよ)
実際に、家づくりのプロである、弊社のスタッフ2名の家の洗面台を紹介しましょう。
2019年以降に完成した施工事例です。
スタッフAの家では、女性が多いのでこうした大型の洗面台をチョイスしました。
そして・・・
スタッフBの家では、来客も使える位置には、こんな無機質なイメージの洗面台をつくってあるのですが、
実は・・・
家族が日常使いをする洗面化粧台がもうひとつありまして、そちらは上の写真の左端にあるようなメーカー製のものを採用しています。
またこれを書いている私自身、自分の家ではカウンター型のおしゃれ洗面台を20年近く使っています。
(ただしメーカー製で小ぶりなもの)
カウンター型にしたことでオシャレ感はあるのですが、カウンターの上がすぐ水びたしになるのを実感しています。
正直、これじゃなくても良かったんじゃないかなぁ?と思っているところです・・・
さて、私はここまで、嫌がらせのようにおしゃれな洗面台のデメリットばかりを紹介してきましたが・・・
それなのにここまで読み進めて下さったあなた!
あなたは、「それでもおしゃれなカウンター型の洗面台が欲しい!!」と本気で思っている方ですね!?
わかりました!!
ではここからは、
そうした洗面台をつくるに当たってのアドバイスや注意点をお伝えしますね。
①カウンターは無垢材ではつくらない
本当は無垢材(むくざい・・・本当の木材)でつくる方が風合いが出ます。
でも、基本的に洗面台のカウンターは濡れる場所です。
無垢材というのは本当の木のことですので、水に強い素材とは言えません。
塗装をかけて守るのですが、やっぱり限界があり、定期的にメンテナンスが必要だったり、汚れたり黒ずんだり塗装が傷んだりします。
他の素材を使った方が、安心して使えると思いますし、パッと見て木に見えるものもあります。
先ほど掲載したお写真は、カウンターが無垢材のものはありませんよ。
②自分の家族の使い方に合わせて耐水性能を設定する
①で話したことに関連するのですが、水に対する考慮はカウンターの材料だけの話ではありません。
たとえば↑で丸をつけているところ。
カウンターが壁の所で少し立ち上がっていますよね。
こうしておくと、壁に直接水が触れないので、より防水性能が高まります。
まぁこの事例写真はタイルが貼ってあるのでそんな心配はあまりいらないのですが、
壁紙で仕上げてあるケースだとちょっと心配ですね。
大人がキレイに使ってくださる家ならいいのですが、
小さな子がバシャバシャと水を飛ばしてしまうようなご家族だと、そもそも耐水性の高い素材で洗面台をグルッと囲う方がいいでしょう。
耐水性の高い素材とは、たとえばタイルとか、キッチンに使うようなキッチンパネルという素材もいいでしょうね。
③洗面台で使うあれこれをどこに収納するのか?見せるのか隠すのか?
水廻りメーカー製の洗面化粧台に比べて、おしゃれなカウンター型の洗面台はどうしても収納が弱くなりがち。
特に隠す収納は不得意と言ってもいいでしょう。
いや、扉をつければいいんですけれど、扉ってつくると意外とコストがかかるんですよね・・・
なので、何をどうやって洗面台のそばに置くのか、そばに置ききれないものをどこに置くのか、
そんなことを事前に考えておかないと、結局使いにくいものになってしまいますよ。
あ、棚を木でつくったら、そこも濡らさないように使わないとダメですから注意してくださいね。
④出来るだけ大きくつくる
間取りの制約上どうしようもないときもありますが、可能なら私は洗面台を大きめにすることをオススメしたいです。
2人並べるようにしたかったという声は、けっこうあるのですよ。
たとえば↑の事例も2人が並べるような広さでつくっていますね。
並んで使うには幅1.2m以上は欲しいなと思います。
そのサイズの洗面台をつくるには、最初から狙ってないとなかなかつくれません。
間取りをつくる時の要望に最初から入れておくのもいいと思いますよ。
あと、鏡も二人で使うかどうか、というのはちょっと悩むところですね。
鏡が大きくなると、ちょっとデザインがくどくなる傾向があるように私は感じてます。
⑤タオル掛けや合わせる照明まで手を抜かない 神は細部に宿る!
こちらの事例は、マリンリゾートっぽいデザインのお家のおしゃれな洗面台です。
ちょっとわかりにくいですが、鏡の上にある照明器具はなんか船についていそうなデザインですし、
壁についているスイッチはちょっとレトロ感のあるものを採用しています。
そうした細かいところまで気を遣うことで、おしゃれさが上がっていくんですよね。
洗面台だけに注目しすぎず、洗面台のまわり全体を見たときに目に入ってくるもの全般に気を配ってあげるようにしましょうね。
神は細部に宿る、という感じですね。
さて、おしゃれなカウンター型の洗面台をつくるための注意点を、事例写真を交えて紹介して参りました。
みなさんいかがでしたか?
しあわせやでは、まだまだここに載せきれないくらいの洗面台をつくっています。
だいたい毎月見学会をしていますので、ぜひそんなところも気にして見ていただけると楽しめるかなと思いますよ。
では!