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2021.10.08【解説】熱交換型換気装置を標準仕様にしてはいけない理由。

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Shiawaseya-【解説】熱交換型換気装置を標準仕様にしてはいけない理由。

おかげさまで創業110年

しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。

 

今日のテーマは、

熱交換型換気装置を標準仕様にしてはいけない理由。

という、まぁちょっとキャッチーで衝撃的なタイトルにしてしまったのですが(汗)

 

ひとつ先に申し上げておきたいのは、このタイトルの意味。

熱交換型換気装置を標準仕様にしてはいけない理由であって、

つけちゃいけない、と言ってるわけではありません。

 

ご興味のある方は、続きをどうぞ。

 

 

 

 

熱交換型換気装置は、使う人を選ぶ。

結論から先に書いておきますね。

ほとんどの熱交換型の換気扇は、使う人を選ぶのです。

メンテナンスがとても重要なんですが、

それをしないでいると、換気そのものが行われなくなったり、

逆に変なものをまき散らす要因になったりすることも考えられます。

だから、誰にでもつけちゃダメなんだ、

というのが私の考え方です。

あくまでも一級建築士、かつ工務店社長である私個人の意見ですけどね。

 

 

さて、皆さんにお伺いします。

1.加湿器や空気清浄機のフィルターなどなどのお手入れ、ちゃんとしてますか?

2.エアコンのフィルター掃除はきっちりマメにやってますか?

3.車のオイル交換、フィルター交換、ちゃんと規定キロ数ごとにしてますか?

 

えと、↑の3つ、全部に自信を持って「ハイ!」と言える人、

(1は使ってない人はパスしていいので、その場合は2つ)

あるいは私はダメだけど家族がちゃんとやるタイプ、というご家族。

その方は、問題ありません。

熱交換型でもなんでも、好きなのをつけても大丈夫な方です。

 

でも、少なくとも2と3をちゃんとやれない人は、

私は熱交換型換気装置は使わない方がいいと思います。

 

その理由、このあと書きますね。

 

 

 

 

熱交換型換気装置の仕組み

熱交換型換気装置ってのは、ほとんどが「フィルター」ってものをなにか使ってます。

「換気扇のフィルターでしょ?」って思ったあなた。

たぶん、思ってるのとずいぶん違うと思います。

例えばこんなのが使われたりします。

※画像はネットからの借り物でごめんなさい

 

 

 

例えば↑こんなのとか。

これ、28×13.5×13.5センチの大きさみたいです。

(お値段は通販ショップで7000円オーバーでした)

 

ま、これちょっと見た目オーバーなヤツを私も選んじゃいましたが(汗)

なんにしても、ぺらっとした紙とか布1枚なんてもんじゃなくて、

もっとしっかりごっついヤツがついてるはずなんです。

 

なんでこんなフィルターがついてるのか??

このフィルターが熱を交換してるからなんですよ。

 

吐き出す空気から熱を取りだし、入ってくる空気に熱を移動させる、

その役目を担ってるのがこのフィルターなのです。

 

なんですけど。

それだけこのフィルターって、汚れると思いません??

エアコンのフィルター、、、あんなペラッとした雑な網だって氣がつきゃほこりだらけになってるんですよ?

こんなごっついフィルター、汚れるに決まってます。。。

 

で、ここからが問題。

 

熱交換型換気装置のフィルターが汚れたらどうなるか?

 

当然、熱交換はされにくくなります。

でもそれだけじゃありません。

 

換気も、されにくくなります。

ここが問題なんですよね・・・

 

 

 

 

熱交換されないだけなら、あんまり問題にならないんです。

でも、換気がされなくなっちゃうってのはまずいでしょう。

湿気がこもったり、ニオイがこもったりします。

湿気がこもったら窓ガラスが結露しやすくなりますし、結露はそこからいろんな害やトラブルを引き起こします。

窓ガラスで結露してくれるんならまだいいんです。

そのうちに押入の中で結露して、壁にカビが生えてきて、それを餌にするダニが・・・アレルギーが・・・なんて、

いろいろ発展する原因をつくっちゃうんですよ。

換気がちゃんとされないってのは、とにかくいろいろトラブルを起こすんです。

 

それに、長野だとまだ石油ストーブとか石油ファンヒーターとか、ガスストーブもそうですね、

家の中で何かを燃焼させて、その排気ガスが室内にダダ漏れになる暖房器具、未だに結構あります。

そんなのをもし使われた日には、ちょっとまずいと思います。

昔の家みたいにスカスカ隙間だらけの家だったらまだ大丈夫なんですが、

イマドキの家はそれなりに気密性能も高いです。

ひょっとして二酸化炭素濃度中毒??とか、私は心配になっちゃいます。

 

 

 

↑これもネットからの借り物ですけど、熱交換型換気装置の取説をスクショしてきました。

給気清浄フィルターってのはオプションですから無視ね。

粗塵防虫フィルターと排気フィルターは必需品で、月1のお手入れ。

熱交換素子(これが私がさっき言った熱交換をするフィルター)は年1交換とのこと。

 

みなさんに聞きたい。

このフィルター類のお掃除、ちゃんと月1やれますか?

この熱交換素子の交換、年1でちゃんと出来ますか?

やらなかったら換気扇を止めてるのと同じになっていきますよ??

脅すつもりじゃないんです。

でも、気密性の高い家に住んで、換気を止めるってのは危険なんです。

すぐにはなにか起こらないかもしれない。

でもきっとなにか起こる、私は経験上そう思ってます。

 

 

 

 

そういうものは標準仕様にしてみんなに売るものなのだろうか?

私はそう思うんですよ。

家の手入れって、やらない人はほんとやらないです(汗)

それはもう、どうしようもないですよね。

「手入れをしないのはその人の責任」と言ってしまえばそうなんですが、

だったらもうちょっと大雑把な品物にしておいて、

雑な扱いしてもそれなりに働くものにしておいた方がいいんじゃない?

えぇ、そっちの方が少々性能は悪いと思います。

家全体の冷暖房効率も少し下がるでしょう。

でも冷暖房効率なんか少々悪くたってあんまり問題起こさないけど、

換気装置は止まったら、最悪は人の命にだって関わるんだぞ?って思ってます。

 

 

 

 

私のお客様には、

「年寄りが勿体ながって換気扇すぐ止めちゃうんです」

って人もいるし、

「どうしてもこれがやめられなくてねぇ、1番暖かいよ」

と、石油ストーブにヤカン乗せちゃう人だっています。

やめてね、って言っても、止まんないんですよ。

 

もちろんこういうお手入れがちゃんと出来る人には、使ってあげていいと思います。

私が言いたいことは、ちゃんと説明して提案し、選んでもらうべきもので、

標準仕様ですよ~って言って誰にでも売るものじゃないんじゃないかな?

ってことですね。

管理出来ないと働かなくなって、健康被害まであり得るものですからねぇ。

あくまでも一意見ですが。

とはいえ、しあわせやの家は、

私のこの考えの基にとてもシンプルな換気装置になっています。

メンテナンス、1番ラク。変なトラブル起こさない(笑)

 

 

 

注:熱交換素子の交換がそんなにシビアじゃないものも中にはあります。

私は別の理由で使ってません。