しあわせや ヤマグチです。
以前だと戸建て住宅にバルコニーがあるのが当たり前の流れでしたが、最近はごく少数派になってきました。
その代わりに室内干しスペースのご要望が多くなってきています。
というのも、お家づくりを考えている人は共働き世帯が多いので、
「誰もいない時に外に干すのはちょっと・・・」
「仕事中なのに突然雨が降ってきた、どうしましょう・・・」
という考えが多いからですね。
また、花粉などのアレルギーをお持ちの方も多くなっている事も理由の1つかと思います。
では、室内で干せる場所ってどんなところがあるのでしょう。
①サンルーム
壁や柱で囲われている物干しに適した空間です。
南面に設置するとしっかりと太陽光を浴びれるので外干し気分が味わえます。
ただし、南面に設置するには他の間取りへの影響が大きくなりますので優先順位をよく考える必要があります。
②ランドリールーム
洗う、干す、片付ける一連の作業を行う専用スペースです。
広めの方が使いやすいですが、他の部屋とのバランスを考えると切り詰められやすい空間になってしまいます。
また、キッチンやクロゼットが近くにあると生活動線が短くなるので家事の軽減に繋がります。
ベストは南面にあればよいですが、LDKがわりと優先されてしまうので東、西、北面が多くなります。
③2階ホール
ここはわりと定番な場所ですね。下の暖かい空気が上がってきますので衣類が乾きやすい場所になります。
また人目に付きづらいという事もありますので、人気が高い場所です。
ただし、下の階で料理をしていると匂いが付いてしまうことがあります。
④浴室
換気暖房乾燥機を導入して浴室内で乾かすというのも1つの手段かと思います。
ただし、電気代が掛かりますし、たくさん干せないのが欠点です。
⑤リビング・ダイニングまわり
南面にあることが多いのでわりと乾きやすい場所です。
ただし、人目が気になったり、匂いなどが付きやすいです。
どうしても洗濯物が気になります。
⑥寝室などの居室
人目を気にしなくて良い場所ですね。また南面だと乾きやすくて良いです。
部屋の大きさが決まってくるので、限りあるスペースの中で洗濯物との共存が出来れば特に問題ないかと思います。
どの場所にも言えますが、温度、湿度、風通しのバランスが大切になります。
さらにエアコンで温度管理、サーキュレーターで風をコントロール、除湿器で湿度コントロールすれば、
室内干し特有の嫌な匂いも軽減出来るかと思います。
やっぱり布団は太陽の下で干したいという方は、バルコニーの設置をおすすめします。
ただ布団乾燥機やレイコップのような専用掃除機がありますので、
重労働になってしまうならそれを活用するのも手かと思います。
番外編
日陰にならないお庭があれば、サザエさん家のような物干しスタイルも有りですね。
ただ、洗濯物をもって内外へ移動する労力がなかなか大変です。
しっかりと干せるので一部で根強い人気はあるかと思います。
家事は毎日の作業になりますので、ご家族に適した方法をお選び下さい。
設計 ヤマグチ