おかげさまで「なから創業115年」
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
見学会が立て続けにあります。
最近要望の多いキッチンとダイニングテーブルが横並び、ちょうどいい大きさのあそこと、
全部見に来ていただくと泣いて喜びます(笑)
本題。
なんか重たいテーマですが・・・
発端は、新しくヘアワックスを買ったことでした(なんでそこから?)
私は髪を切るときは親友の実家の床屋さんに通っているのですが、
たまたま今回は近所のドラッグストアで間に合わせに買っちゃったんですよね。
値段は半分くらいだったかな?
40歳以上のオジサン向け無香料の中の、まぁエントリークラスの商品ですね。
そんなに使わないので、それでいいやと思いまして。
で、わかってたことなんですけど、
手にとって髪につけ、伸ばしたときの伸び方が全く違うんですよね(笑)
前に手頃な価格のワックスを出張先で買った事があって、その時も同じことを思いましたが。
まぁ、使えなくはないし、その程度の期待感で買ってるので良いのです。
先日、カミさんとした話です。
トップ画像は、実は私の自宅でして。
似合うかどうかはほっといてください(笑)
22年前はプロヴァンス風住宅が一世を風靡していた頃でした。
そう、この家、気がつけば築22年になりました。
カミさんがなんとなくふと言い出したのです、
「この家さぁ、なんやかんや言って傷んでないよね」と。
ここで言う傷んでない、は、ガタが来ていない、というニュアンスでした。
もちろんなにもないわけではありません。
1ヶ所扉がちゃんと閉まらないところがあります。
壁紙もまぁ、古くなったのでアラが目立つところはあります。
霧島壁は全然キレイです。
床は、直射日光が当たるところ(掃き出し窓の、カーテンより外側)は流石に色あせましたが、何も問題なく暮らしてます。
給湯器(流石に初代のエコキュートを遣う気になれなかったので石油給湯器です)は2台使ってるのですが、メインの方は数年前に交換しました。
エアコンは1台、数年前に入れ替えましたが、一番よく使ってるエアコンは当時のままです。
トイレは新築時点では下水が来てなくて、数年後に水洗化しました。その時の便器をいまだに使ってますが、シャワートイレが壊れてます(笑)←めんどくさくて直さなかったらもう5年くらいそのままな気がします。
換気扇は一度修理しました。
温水パネルヒーターを入れたのですが、7,8年前から使ってません(エアコンのみ)
外壁は塗り壁ですが、22年まだ何もしてません(いや流石にそろそろ・・・)
屋根は瓦です。
太陽光は流行りだしたときに人柱的に載せてみました(5kw)
まぁ、設備機器類とか扉など動く部分はどうしてもトラブルや調整がありますが、
建物本体に関する部分はなんもないですね。
(夫婦げんかして私が壁を蹴っ飛ばした穴とかはありますが)
まぁ、当時とはつくり方は全く同じではありませんが、しかし基本的な精神は同じです。
世の中には手頃な価格の住宅もあります。
一方で、弊社のは、高級住宅とは言いませんが、それなりの価格にはなってしまいます。
冒頭のヘアワックスの話じゃありませんが、
「一戸建ての家」として見れば、変わらないじゃん、という言い方も出来ます。
手頃な価格の家も、今どきだとヘボヘボな家なんてそうはありません。
手頃なヘアワックスみたいな物で、
「こんなもんだろう」というあまり期待しない感じなのであれば、それで十分だと言えるかも知れません。
一口に「ヘアワックス」と言っても、私が今回買ったヘアワックスの2倍くらいしてた床屋さんのヘアワックス。
伸びが全然違ったし、つけた後の指や櫛の通りがぜんぜん違う。
使いやすさで言ったら、ずいぶんな差です。
「家」ついても、同じようなところがあります。
手頃な価格、早くできるやり方もあれば、
手間ひま掛けてしっかりつくるやり方もある。
それは、新品の時には差は見えません。
ではどこが違うのか?
それは、年月が経ってきたときに、違いが見えてきます。
へたり方が違うんですよ。
とりあえずカタチが出来上がるのが安い仕事。
ちゃんとそのカタチ・機能が長持ちする仕事がいい仕事。
職人の世界では、昔からそうされてきました。
どちらもカタチは出来上がりますが、時間が経ってみたときに差が出ます。
いわゆる「へたる」ってことですね。
ウチのカミさんが言ったことは、そういう部分なんですよね。
どっちのやり方でつくるか、
それは、その住宅会社の考え方で決まります。
「へたる」とは経年変化ですので、保証範囲としてはけっこうグレーなところです。
製品不良ではなく、使用による劣化とも言えますので、
住宅会社のアフターサービスに対する考え方がモロに出るところです。
ここは、何が正解とかなかなか言えない所なんですよね。
正直、当たり外れもある話ですし・・・
でも、一生住み続けるお家のことですから。
どちらが自分にとって向いているのか、しっかり考えてみて下さいね。
ということで、