おかげさまで「なから創業115年」
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
最近はお盆前の挨拶廻りをしています。
200軒以上廻ります・・・頑張ります(笑)
そうしてオーナー様のお家に行くと、色んな出来事があります。
私の親の同級生で、25年前にお家を建てさせていただいたM様。
「お世話様ですー」
と顔を出すなりいきなり
「ちょっと変なこと頼んでいい??」と。
変なことってなにさ??と思っていると、
どうやらトイレの手洗いの水栓金具の配管が腐食して水漏れを起こしたんだとか。
たまたま日曜日だったので電話しちゃ悪いと思ったらしく、
タウンページを見て一番最初に出てきたのがわりと近所だったので対処を頼んだんだとか。
その人が水栓金具を交換して行ったんだそうなんですが、
緊急対応だったから仕方がなかったのか?気に入らない水栓金具をつけていったそうで、それを交換して欲しい、というのです。
えーっと、そもそも電話下さいよ、うち日曜日は営業してるって言ってあるんだけどなぁ(告知不足か、、、ごめんなさい)
しかもこれ、トイレの手洗いですよね?
トイレのすぐ外には洗面台があるんだから、とりあえず止水栓締めてしまえばなんとかなるはずで。
そんなに慌てて気に入らない物を取付けられる必要はなかったと思うんだけどなぁ。
まぁ、そこで私に電話をしてもらえなかったことが一番反省すべき点なのですけどね。
この年代の方って、なんか変にそういうこと気にして下さる傾向がありますよね。
なんで新しい水栓金具が気に入らないのかというと、
水を出すためのツマミが、握力が落ちてきているお年寄りには握りにくいカタチなんですよね。
トップ画を再度載せておきますね。
このツマミを握って水を出す、というのが辛いんだと。
だから水栓を変えて欲しいんだそうな。
わかりましたー!
と言って水仙を素直に変える手もあるんだけど(笑)
それってこのツマミがレバーになれば問題解決なんだから(笑)
そのあとグルグル挨拶廻りをしている中で、ホームセンターによってレバーハンドルを買い、
戻ってつけてきましたよ。
こんな感じ。
いや、樹脂製のレバーハンドルだから、なんかちょっとちゃっちい感じでどうなんだろう?とは思います。
もうちょっと見た目の良い、金属製のレバーハンドルも売ってたんです。
でもこれを選んだ理由は、値段が倍ぐらい高かったから、ではありません。
そもそももう来客も少ないし、見た目を気にする年代でもなくなってきている、というのもありますが、
これをレバーハンドルにすると、下に下げて水が出る状態になるんですよね。
重たいレバーを使うと、重量でへたって水が出ちゃう可能性があるかもな・・・
そう思って、軽さを重視したのです。
そういう配慮、ちゃんと技術屋っぽいでしょ???(笑)
でもあるあるなんだけど、
たぶんこのお客様もきっと焦って気が動転してるから
「いいよなんでも新しくつけてくれれば」
って言っちゃってたと思うんですよね、このご夫婦の性格からして。
こういうとき、そこでその言葉を鵜呑みにしないで、
どれだけ緊急性があるのか?
新しくつける物に求められる機能はなんなのか?
そういうことを冷静に判断することが大事なんだなと、私も改めて感じました。
そういう提案が出来るように心がけていきたいです。
ということで、