4月から6月頃にかけて、ベランダの床やコンクリートの上に赤い小さな虫を見つけることがあります。その正体は「赤ダニ」です。真っ赤な見た目や数の多さからビックリする方もいるのではないでしょうか。
そんな赤ダニの正体や、発生する原因、屋外や室内での駆除方法などについてお伝えします。お家で赤ダニに悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。
◎赤ダニとは、
赤ダニは「タカラダニ」の別名です。コンクリートの上に赤ダニが出てくるのは、コンクリートのごく細かな穴に落ち込んでいる花粉を食べているためだと言われています。
大量の赤ダニを見つける場合や、昨年まではいなかったのに、今年いきなり現れたというケースも多くあります。色が鮮やかなため、見つけたときは驚きます。人やペットをさすことはないといわれている赤ダニですが、大量にいると気持ちが悪いものです。
その赤ダニのピークはゴールデンウィーク頃。空気がさわやかになる4~5月頃に多く見られ、7月になると見かけなくなります。
◎「潰す」は禁物
一番に気を付けることは、潰さないことです。
うっかり潰してしまうと、赤い体液が飛び散ります。戸外の床の場合は洗い流すこともできますが、洗濯物やカーペットに付くとなかなか色が取れずに困ることになります。
また、赤ダニを潰してしまって皮膚に体液がついたまま放置すると、湿疹などの症状がでることがあるようなので、素手で潰すということは一番避けたいところです。
洗濯物に赤ダニを見つけたら降って落す、もしくは掃除機で吸いとる、または潰さないようにうまくつまみとります。
◎駆除方法
赤ダニが発生し始める前である3月に、ベランダやコンクリートの外壁などを綺麗に洗うことで、発生を予防することができます。
コケがついている場合には、赤ダニの住処とならないようにしっかりと取り除きましょう。
高圧洗浄機を使用すると、簡単に洗い流せます。 洗った後は落ちにくい薬剤を散布します。
赤ダニに最適な薬剤は「ノビマックス油剤」で、赤ダニ以外にカメムシにも効果があります。 屋外だけでなく、壁やサッシにも使用すると、室内への侵入をあらかじめ防げます。
なお、小さな子どもがいる家庭は、ハッカ油での代用が望ましいです。ハッカ油はダニにとっては苦手なものですが、人や植物、コンクリートなどには害がありません。
また、衣類や布団にかけることもできます。 ドラッグストアで販売しているので、気軽に購入できるのも良いポイントではないでしょうか。