おかげさまで創業110年
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
↑は、市内某所で紅葉写真を撮ったときの。
ていうか、趣味の写真を撮るための下見に行ったときなので、
ガッツリ撮るつもりで撮ってないのですが、、、(笑)
さて今日は、コンシェルジュのタナカと共に、
オーナーさんのご実家、親御さんが暮らす、築25年のお家のリフォーム相談に行ったときの話です。
↑こういう、スポットライトが当たったみたいな所、大好きです(笑)
本題。
そのお家、ぶっちゃけ、高級住宅と言える和風のお家でした。
今だとなかなかつくれない、木材をふんだんに使った、作り込みの芸の細かいお家。
当時で○千万、って言ってたんで、たぶん今だと・・・(ヒミツです)
築25年ですから、設備関係はかなり古いです。
古いけれど、いろいろ多機能なものがついてました。
熱交換型の換気扇とかもあちこちについています。
お客様とは「いいお家ですねぇ~」
素直にそうお話ししてましたが、リフォームの依頼をされてるところとは違うポイントで、意外に不便さも感じている様子。
例えばその熱交換型の換気扇についても、
「いやぁ、古いからフィルターがなくってね。〇〇デンキで注文したんだけど結構手間が掛かるのよ」
みたいなお話し。
「こういうのもいいんだけどさ、やっぱり手間が掛からないシンプルな物の方がいいね」
と、ご主人様はつぶやいていました。
まぁそれだけじゃなくて、
このお家はいろいろ手間ひまかかる細工をいろいろしてて、
私がパッと見ただけでも
「う~ん、、、これ、設計者がかなり見た目にこだわってつくってるけど、暮らしやすくはないだろうなぁ」
とは思っていたんですよね。
例えば、左官壁で仕上げているのに雑巾刷りがないとか。
(わかんないですよね)
デザインを追求していくと、それは時に「線を減らす」つまりシンプルにしていく事につながったりします。
そうすると、本来は利便性のためにつけているものを、なくしてしまうことがあります。
このお家には、そういうところがちょいちょいと見受けられまして。。。
そこが暮らしている初老のご夫婦にはちょっと面倒だったのでしょうね。
シンプルに、というのは、私がしあわせやの仕様設計をするときにこだわったところです。
熱交換型もいいんですけどね、フィルター命!!なので、メンテを雑にしちゃうと換気すら行われなくなってエライ事になります。
マメにやれる人ならいいんですけどね。
標準仕様って、誰にでも問題なく使えるものがいい、と私は思っているので、
シンプルな物を盛り込むことにしています。
間違えてはいけないのは、シンプルとは、性能が悪い、というコトではないのですよ。
極端な例え話ですけど、
たとえばサーキットを走るレーシングカーを私が乗っても、きっと速く走らせることは出来ないでしょう。
ああいう車は、乗る人が乗らないとちゃんと走らないくらいにシビアな設定をしているそうです。
たぶん私なら、オートマの軽自動車の方が早く走れることでしょう(笑)
何が言いたいのか。
性能が高いってのはいいんだけど、
ちゃんとお客様が使ってみて安定して性能を発揮しないと意味がないのです。
つまり少々扱いが雑でも、、、みたいな。
↑これは私の考えですけどね。
性能がいいから、というだけで選ぶのは、いつも正しいとは私は思わないのです。
私ごとです。
この紅葉の下見をした数日後に私が撮ったのは、こんな写真でした。
早朝だったんですけどね、朝焼けしてたんですよね~
ってことで、
今日も