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BLOGしあわせブログ

2023.03.13【家づくり】先進的窓リノベ 窓は性能を上げれば良い、とも言えない事がある。

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Shiawaseya-【家づくり】先進的窓リノベ 窓は性能を上げれば良い、とも言えない事がある。

おかげさまで創業110年

しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。

 

【家づくり】先進的窓リノベ 窓は性能を上げれば良い、とも言えない事がある。

今年もいろいろと住宅関連の補助金制度が設定されてますが、

ちょっと気になるものがあります。

既存住宅の窓の性能をアップさせようという補助金制度なのですが、

環境的配慮の観点から、環境省が主体となってやってるものですね。

「先進的窓リノベ事業」

これ、業界の一部がかなり沸き立ってますね。

チラシなんか、けっこうバンバン入ってきてるのではないでしょうか?

 

それはそれでとてもいい取り組みだし、

なんだったら私も自分の家とかやっちゃおうかな?

と思ってるのですが(笑)

しかし、見た瞬間、

「これ、気をつけないとヤバい」

と思いました。

これってきをつけないと、来年の冬にはクレーム続出になりかねない気がしますので、

ちょっと書いておこうかなと思います。

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ 窓の性能を上げるために高性能な内窓をつけると・・・

何が心配かを先に書いておきますと、

「内窓として高性能な窓を採用すると、

外窓(元々ついていた窓)の内側に結露を起こす可能性が高まる」

ということです。

もちろんこれは確実にそうなるという話ではなく、

いろんな要素が絡むので、結露するかどうかを読むのは難しい話ですが。

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ 意外にこの話は表に出ていない感じがします

ウチの会社の中で、リフォーム担当、サッシメーカー、建材屋さんとで2月のあるとき、たまたまこの話をしたのです。

私とうちのリフォーム担当は、この危険性に気がついていましたので、警戒心がありました。

サッシメーカーさんも最初気がついてなかったんですよねぇ。

えー?そうなんですか?ぐらいな話もあったのですが。

でも、建材屋さんの自宅で、既にこれが起こっている、という衝撃の告白がありまして。

状況を聞いてみると、まさに心配してる事が起こりやすいケース。

「ほら~!」

という話になりました。

 

これ、国から鳴り物入りで出てきた制度だし、

(こんなの絶対サッシメーカーが猛プッシュしたに違いない?)

サッシメーカーの中ではマイナス方向の話は出てないんだろうな、と想像しました。

その証拠に、私たちがその理由を説明したところ、

「確かに・・・!」とサッシメーカーさんも納得できました。

だって技術的にそうなんだもん。

ちなみにこの話が出た後、サッシメーカーさんからは準公式文書的な扱いで、

この問題に対する注意を促す文書が出たことを書き添えておきます。

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ なぜ結露を起こす可能性があるのか その1

ポイントになるのは、

内窓の気密性と断熱性かなぁと思ってます。

 

内窓って、今ある所に後からくっつけるものだし、

引き違い窓が採用されることが多いような気がします。

これって、内窓の気密性が良くない可能性が高いんです。

内窓の気密性が良くないということは、

室内の湿って暖かい空気が、内窓の外側、つまり内窓と外窓の間に入り込んでしまうことになります。

その時に、外窓の性能が問題になります。

例えば古い、昭和の時代のアルミサッシのような一枚ガラスの簡単なサッシだったときはまだいいのです。

気密性が低いので、その入り込んだ湿って暖かい空気がそのまま外に逃げていきやすいからです。

(この場合、外窓の気密性が低い方が結露の可能性は低いのです)

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ なぜ結露を起こす可能性があるのか その2

心配なのは、例えば2000年頃から主流になってきた、断熱気密性が高まったサッシがついた家です。

このケースだと、

室内の湿って暖かい空気が、内窓の外側、つまり内窓と外窓の間に入り込んでしまったとき、

外窓の気密性が高いので外に逃げられず、内窓と外窓の間にその空気が留まってしまうのです。

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ なぜ結露を起こす可能性があるのか その2

そうなったときに。

先進的窓リノベ事業の場合、かなり断熱性能が高い内窓が対象になっています。

断熱性能が高い、ということは、

内窓と外窓の間の空気は、冬には冷えやすい

という事につながります。

なので、露点温度以下まで下がった外窓の内側で結露を起こしやすい、ということなのです。

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ リスクの高いケースとは

私が思う、良くありそうなリスクの高い条件を書いておきます。

・内窓が引き違い窓である。(気密性が比較的低いから)

・外窓の気密性能が高い。(例えば2000年頃から主流になっていた断熱気密性が高まったサッシがついた家とか)

・窓枠(内窓を取り付けるところ)がデコボコしてる(和室の障子を外してそこにつけるとか)

私の家、いちばん内窓をはめたいところが、3条件に見事に当てはまります・・・(汗)

 

 

【家づくり】先進的窓リノベ まとめとして

私も、どうすれば結露を起こさず高性能な内窓をつけることが出来るのかという部分、

これ!という結論を持っているわけではありません。

冗談のようですが、外窓の鍵をかけない、とかは対策のひとつなんですけど(汗)

防犯的に受け入れられるかどうか、ちょっと不安ですよねぇ。

 

私がこのブログを書いた理由ですが、

結露を起こす可能性がある、と知らないでつけてしまうのが1番困る

と思ったからなんですよね。

こんなこと書いてる私が取付をしても、起こしちゃう可能性は十分あるし。

まずは「結露するかも?」とわかってて取付をすることが大事かなぁと。

その上で、なっちゃった場合にはどう解決するのかを冷静に考えていくしかないかなと。

 

なお、そもそも内窓をつけるから結露する、

という話なので、内窓じゃないカタチで窓を高性能化する方法もあります。

たとえば、外窓を高性能なものに置き換えてしまう、という発想のこういう商品とか。

これも選択肢のひとつなんだけど、

たぶんこっちの方が、お客様的には暖かくなった感が低いと思うんですよね。

カタログスペック的にはそれなりの性能になってるけど、

現実的にはそんなにうまく行くものではないなぁと思ってます。

で、内窓よりは高いし・・・

(どうも世の中にはこっちの方が工事代金が上がるので、積極的にこちらを勧める動きもあるとか・・・)

 

暖かくしたい、というお客様の要望に応えるには、

何を提案すればいいのか。

 

今年は、答えのないこの悩みが増えそうです・・・

 

 

 

 

私ごとです。

 

 

河津桜、って、ご存じですか?

ソメイヨシノよりかなり早く咲く桜で、

ピンク色がちょっと強めなのです。

カメラマン界隈のSNSでは、2月から3月にかけて、この河津桜をおっかける動きがありまして。

しかし信州には、この河津桜の名所がないんですよね~

(もし知ってたら教えて下さい)

ってことで、某所まで遠征してきました。

 

 

 

そして似たような時期、やはりカメラマンが追っかける花、ミモザ。

これも信州ではなかなか見ないので・・・

 

 

 

明るくかわいくニコっとした写真、

お仕事で家族写真を撮るときには撮りますが、

プライベートではこういう写真が多いです(笑)

 

 

ってことで、

今日も

しあわせは、いつもの中にある。

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