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BLOGしあわせブログ

2024.01.08【家づくり】家をつくる人の気持ちに寄り添う

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Shiawaseya-【家づくり】家をつくる人の気持ちに寄り添う

おかげさまで「なから創業115年」

しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。

 

今日8日(祝)まで千曲市で見学会してます。

予約不要ですからお気軽にどうぞ♪

今日は私もいる予定。。。くわしくはこちら!

 

トップ画は、まだ製材工場があったとき。

最後の製材をしている、ウチの会長です。もう15年前のこと。

 

 

今日は家づくりに携わる者として、

すごく大事なことを教わったときのことをお話しします。

ウチの会社の中ではメチャメチャ大切にしている価値観のお話しです。

 

私、東京の工業大学で建築・・・特に温熱環境を専攻していて、

その後は地元の総合建設業の会社で働かせていただきました。

(修行させてもらったのです)

ビルもつくるし、家も、道路や橋もつくる、そういう会社でした。

私はそこでは、ビルをつくっていました。

わかりやすい物としては、若里にあるNHK長野放送局とか、

長野駅前の欅屋びくらさんでしょうか?(オープン当時のお店の中だけね)

 

 

ビルって、誰がなんのためにつくっていると思いますか?

ほとんどは、

「会社」が、「ビジネス」のために、「会社のお金」で建てています。

会社の建設担当者が、仕事として建物をつくるわけですから、

仕事がすごくビジネスライクなんですよね。

だから、当時の私は、

「現場の規模の大きさ」

を喜びとしていました。

どれだけ大きな建物か、どれだけ金額が大きいか。

そんな価値観でした。

 

でも、私が修行を終えていよいよ今の会社に入る直前、

最後の最後に担当させていただいた現場が、とても忘れられない現場となりました。

28歳の時のことです ↓たぶんこんな感じだった(1番右 笑)

 

 

その現場は「バイク屋さん」をつくる仕事でした。

施主様は、社長・・・というよりは、

もう完全に「バイクが大好きなバイク屋のオヤジ」でした。

絶対にバイク好きが高じてバイク屋になって、

苦労してやっと立派な自分の店を建てる←今ここ

絶対そうですよね?

ってのが、身体中から伝わって来る、そんなオヤジさんでした。

だからか、

これまでの「会社のお金で、会社の命令で、仕事としてビルを建てる」

そういうビジネスライクな人たちとは、もう何もかもが違うんです。

今になればわかるんですが、あれは、

自分の家を建てるのとまったく同じ感覚でした。

でもビルしか知らない当時の私には、

「イイ人なんだけど変なこだわりを持ってる小うるさい人」

にしか思えないわけですよ(笑)

会社のものを建ててるんじゃない。

私が初めて出逢った、

「自分のものを建ててる人」だったんです。

違って当然ですよね。

 

非常にタイトなスケジュールの中、なんとか完成にこぎ着けて、

いよいよお引き渡し、という時のことです。

そのオヤジさんが、最後に私たちに御礼の挨拶を話し出したんですが・・・

言葉が、詰まるんです。

オヤジさん、目に涙を浮かべてるんですよ。

隣にいる奥さんもそれを見て、一緒にホロリと。

お二人で頑張ってきて、やっと立派な店が出来た。

感無量だったのでしょうね・・・

私の仕事を喜んで泣いてくれた、一番最初のお客様でした。

(これ書いてると、今では私の目に涙が浮かんできます)

 

家って、自分のものとして個人が手にする、最大最高額のものだと思います。

そりゃあ当然、色んなこだわりや想いがそこにはあるでしょう。

注文住宅として、自分の夢をそこに込めた人ばかりがそうなのではありません。

先日、弊社のモデルハウスを購入してくださったお客様は、

「自分たちがまさか、こんな素敵な家を持てるなんて思わなかった」

お引渡しの時にそう言って、涙を流されたそうです。

一生にたった一度の、それだけ大きな、大きなものなんだということですよね。

あのオヤジさんの涙は、これと同じでした。

 

 

一方で。

家づくりのつくり手にとってはどうでしょうか?

あくまでも家づくりはビジネスですし仕事ですから、

売り上げとか、成績とか、そういうことだって住宅会社にはあります。

最初はお客様の涙を見て感動したとしても、

次第にそれが当たり前になり、感動が薄れ、

それよりはビジネスとしての数字の方が気になってしまう人・会社も多いようです。

私も会社を経営していますので、

もちろん冷静に数字を見つめる時もあります。

時に心がぐらっと揺れるときも、正直あります。

でもそんなとき、若くして亡くなった親しい友人が私に教えてくれた言葉を思い出します。

「お客様がお金に見えてしまったら、工務店は終わりなんだよな」

もちろん私もお金のことを考えますが、

ただ、それを誰が、どうやって、どんな想いで支払ってくださっているのか。

そういうのを、絶対忘れないようにしたいのです。

だから私は、未だに現場から離れない。

離れたら、だんだんマヒしてしまうかもしれないから。

それがいちばん、私にとってはダメなことなんです。

私自身が、あの時のバイク屋のオヤジさんの涙がわかる人でいなければ、絶対にいい家はつくれない。

ビルをつくっている時の気持ちになっては、絶対にいけない。

 

これはモノとしての家の話じゃないです。

家づくりに寄り添うつくり手としての話です。

一生一度の、大きな大きな買い物である家づくりは、

それが新築注文住宅だろうが建売分譲だろうが中古住宅リノベだろうが、なんだって一緒。

その人にとっては期待と不安が入り交じってるはず。

だからそこに、寄り添う人が必要です。

私たちがしたいのは、そういうことができる家づくりなんですよね。

この気持ちは、共通してこの会社の中では持ち続けていたい。

そう考えています。

 

 

ということで、

しあわせは、いつもの中にある。
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