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BLOGしあわせブログ

2024.01.14【家づくり】私が2度泣かされたお客様の話

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Shiawaseya-【家づくり】私が2度泣かされたお客様の話

おかげさまで「なから創業115年」

しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。

 

雪が降ると雪かきとかツルツル道路とかイヤだけど、

こういう景色を見ると

「信州って、いいよなぁ・・・」

って思いませんか??

 

 

本題

私には、話し出すと思わず

「思い出し泣き」しちゃうお客様との想い出

があります。

私の家づくりのスタンスに大きく影響してる気がするので、

書いてると泣き出しそうですが(笑)ちょっと書いてみますね。

 

それはもう10年以上前、私と同世代のお客様の家づくりでした。

めっちゃくっちゃ家づくりに気合いが入っていて、

毎週どこかの見学会に出かけていたタイプの人

でした。

色んな住宅会社を見ていたので、結局なんでウチに決めてくれたのか、そういえば未だに謎だったなぁ。

長いお付き合い期間を経て、ウチで、と決めてくれたのは良かったけれど、そこからが大変だった。

ご夫婦二人は、

家のイメージが完全に出来上がっていた

んですよね。

洗面台、とか、玄関、とか、いろんなところについて。

それはいいんですが、問題は、それらが間取りとしてひとつにつながらないコトだったんです。

私の設計力が無かっただけなのかも知れませんが、

設計期間はなんと一年以上におよび、

つくった間取りは33案以上。

実際はもっと多くの案があったはずでしたが、正確な数は数えられないくらいになってました。

長い、長い、本当に長い設計期間でした。

 

そしていよいよ、最終確認とご契約という日のことです。

なぜだったか忘れましたが、それは平日の夜、8時くらいから始められました。

確認だけだからたいして時間がかからないかと思っていたら予想外に長くなり、

契約書にサインを終えたのはもう10時に近かったと思います。

ホッとしている私の目の前で、ご主人はなにかゴソゴソとリュックの中を漁っています。

そして机の上に置かれたものは、2本のビールでした。

「実は今日、私の誕生日なんですよ。

ちょうどその日に契約になったので、なんか、

田尻さんと呑みたくてね。」

そう言って私に1本手渡してくれました。

打ち合わせ中、ずっとリュックの中に入っていたそのビールはもう生ぬるかった。

その言葉を聞きながらビールを受け取った私は、

恥ずかしながら思わずお客様の前で泣いてしまいました。

これを書いている今も、思わず涙がこみ上げてきて、慌ててトイレに逃げました(笑)

 

 

このお客様には、実はもう一回泣かされています。

お引き渡しをして2年ほどしたあと、ちょっとしたメンテナンスでお邪魔したときのことです。

職人さんが仕事をしているとき、なんとなく私と奥様が外で立ち話をしていました。

ふと奥様はこんなことを言い出したんです。

「田尻さんね、私、

この家に入るたびに、この家に惚れ直すんですよ」

そんなこと不意に言われた私は耐えられず、また涙腺崩壊でした。

(そして今もナゼか視界がぼやけています)

建てたばかりだったらまだしも、もうある程度時間が経った後です。

それなのに、そんなこと言われたら・・・

私には最上級の褒め言葉に聞こえました。

 

 

この話は、どちらも10年以上前の出来事ですが、

それを語るたびに私の目頭は未だに熱くなってしまいます。

私はそういうお客様と家づくりが出来たことが、本当にしあわせだと思っています。

自分の仕事が喜んでもらえているんだな、

そう実感できたからです。

私の、仕事をしていく上での、おそらく最上級の自慢話だと思っています。

 

 

こういう体験、こういう家づくり、していけたらいいよな。

そういうのって、みんなにとってしあわせだよな。

ウチのスタッフ達は、私と同じような体験が出来ているのだろうか?

させてあげられるような家づくりを、これからもして行きたいなと思っています。

(でも一年間33回間取り作り直すのはやだなぁ)

 

 

ということで、

しあわせは、いつもの中にある。
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