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2025.07.15【家づくり】「特別な材料は使いません」と、私が正直に言う理由。

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Shiawaseya-【家づくり】「特別な材料は使いません」と、私が正直に言う理由。

おかげさまで「ちょうど創業115年」
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。

 

家づくりの打ち合わせをしていると、お客様からよくこんな質問をいただきます。
「しあわせやさんって、何か特別な工法とか、すごい建材を使ってるんですか?」

すごく良い質問だと思います。
やっぱり、一生に一度の大きな買い物ですから、他とは違う「何か特別なもの」を期待しますよね。気持ちは、よーく分かります。

実は私、今から25年ほど前に自宅を建てた時、ちょっとだけ見栄を張ったことがあるんです(笑)。
当時、ちょっと珍しかった「特別な工法」っていうのを採用してみたんです。
なんとなく、その方が良い家になるんじゃないかなって。

でも、実際に住んでみて分かったのは、「特別な工法だから、ものすごく快適!」ってわけでもなく…、むしろ「コストが上がっただけだったかなぁ…」って感じでした。

この経験は、今の私の家づくりに対する考え方の、大きな土台になっています。
今日は、なぜ私たち「しあわせや」が、あえて「普通の建材」で家を建てるのか。
その、わたしなりの理由について、正直にお話ししたいと思います。

 

「特別」という言葉が持つ、メンテナンスの罠

「うちの会社だけのオリジナル工法です!」
「この断熱材は、うちでしか使えません!」

こういう言葉って、なんだかすごく魅力的に聞こえますよね。
でも、私はここに、ちょっとした「落とし穴」があるんじゃないかな、と思っています。

それは、「その会社じゃなきゃ、修理もメンテナンスもできない家」になってしまうリスクです。

家は、建ててからが本番。30年、40年と住み続けていく中で、必ずどこか手直しが必要な時が来ます。
その時、もし家を建てた会社がなくなっていたら…?
特殊な部品や工法を使っていると、他の工務店さんでは「うちでは直せないなぁ」と断られてしまうかもしれない。

それって、すごく不安じゃないですか?

だから私たちは、あえて「ごく普通の、でも品質のしっかりした建材」と「一般的な誰でも知ってる工法」を選んでいます。
それは、将来、万が一私たちに何かあっても(もちろん、在り続ける気満々ですが!)、どの工務店さんでもちゃんとメンテナンスできる家であってほしいから。
お客様が、安心して家に住み続けてほしい。そう思ってます。

 

本当に「すごい」のは、材料じゃなくて「仕事」

じゃあ、普通の建材で、どうやって最高の性能の家を建てるのか。
答えは、すごくシンプルです。

「丁寧に仕事をする」

これに尽きます。

例えば、断熱材。
ぶっちゃけ、断熱材なんて暖かければ何でもいいんです。余計な付加価値はいらない。暖かさ、安定性、そして最近求められるのはライフサイクルコスト。それがちゃんとしてればいい。
ただ、施工が雑で隙間だらけだったら、ダメだよね。
夏は暑い冬は寒い、それじゃ意味がないですよね。
職人さんがちゃんとした精度できっちり施工すれば、結果ちゃんと高い断熱・気密性能(UA値とかC値とか、専門用語で言うアレです)を発揮します。

どんな高級な食材を買ってきても、見習いシェフがつくったらダメでしょ。
その辺のスーパーで適当に買ってきた食材でも、実力シェフがつくったらうまうま。
材料でノウガキ言うのは誰でも出来るんですよね。

 

最後に、

お客様から「どんな特別なことをしてるんですか?」と聞かれた時、私はこう答えるようにしています。

「特別なことは何もしません。当たり前のことを、真面目に丁寧にやっているだけです」と。

それが、見栄を張るのをやめた私なりの、一番誠実な答えだと思っています。
家は、作品じゃない。家族の暮らしの器です。
だからこそ、奇抜さよりも、長く安心して使える「普通」の良さを、私たちは大切にしたい、そう思ってます。

そんな想いが、少しでも伝わったら嬉しいです。

ということで、
しあわせは、いつもの中にある。

 

 

 

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