おかげさまで「ちょうど創業115年」
しあわせや 田尻木材株式会社 四代目半の田尻でございます。
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は「赤」が好きです。
持ってる小物は、笑っちゃうぐらい赤かったりします(笑)
さて、今日はちょっと変わったお話でも。
先日、私のSNSを見ていた友人から、「田尻さ、本当にトイレ詰まり直しに行ったの?」って聞かれましてね(笑)。
ええ、行きましたとも。
もう10年以上お付き合いのあるお年を召したお客様から「トイレが流れなくて困ってる!」ってSOSがあったんです。
たまたま近くにいたもんですから、道具を積んで駆けつけた、ってわけです。
「わざわざ社長さんが自ら?」って、よく驚かれます。
でも私にしてみれば、そんなに特別なことじゃないんですよね。
会長(親父)がそういう人でしたし、私も、なにかしらお客様とお話をし続けたいと思うタイプなんで。
今日は、この「トイレ詰まり」の話をきっかけに、
家づくりにおける工務店との「お付き合い」の本質について、お話ししますね。
家づくりは「建てて終わり」か、「建ててから始まる」か
業界の多くは、家は「建てて引き渡したら終わり」という考え方が主流かもしれません。
いわゆる「取引型」のビジネスってやつですね。契約して、つくって、納品して、はい終了!と。
でも、私たちはちょっと違う考え方をしています。
家の完成は、お客様との関係の「第2段階の始まり」だと思っているんです。
私たちの経営理念は「人の輪をつくる」こと。
家という『モノ』を通じて、お客様と、そのご家族と、末永くつながっていく。
それが私たちの願いであり、しあわせやという会社の存在意義なんじゃないかな、って思ってます。
だから、例えばなんですが、トイレが詰まったら駆けつける。
これってそんなに違和感はないんです、私であっても。
ただ現実には、これを自社スタッフだけで24時間365日行うのが流石に難しくなってきてます。
なので外部の力もちょっと借り始めてますが。
「良い工務店」を見分ける、ちょっとしたヒント
この考え方は、皆さんが工務店を選ぶ上での、一つのヒントになるかもしれません。
デザインや価格、性能や特徴、もちろん大事です。
でも、20年、30年と安心して暮らしていくためには、その会社が「建てた後」のことをどう考えているか。
これが、ものすごく重要になってくると思うんです。
じゃあ、どうやってそれを見分けるのか。私なりに、いくつかポイントがあるんじゃないかなぁ、と。
1.「建てた後」の具体的な約束があるか
「何かあったら、いつでも言ってくださいね」という口約束だけじゃ、ちょっと不安ですよね。
私たちで言えば「初期20年間の構造と防水の保証(法定では10年)」とか、
「住設機器の10年保証(キッチンお風呂トイレエアコンとか)」、
何年目の点検、みたいに、「具体的なアフターケアの計画」があるかどうかは、
一つの判断基準になると思いますね。
その地域に根ざして、ずっと家守りをしていく覚悟があるのか、という姿勢の表れですから。
2.会社の体力がちゃんとあるか
長くお付き合いするんですから、会社の経営が安定しているかは、すごく大事なポイントです。
一つの目安として、年間で10棟以上、コンスタントに家を建てている工務店は、比較的安定していると言えるかもしれません。
世の中全体的にそうですが、住宅会社も倒産廃業が増えています。
歴史が長いというのも、それだけ地域で信頼されてきた証拠だと思います(すっごく手前味噌ですが…汗)。
3.現場がキレイか
これは意外と見落としがちですが、すごく本質的な部分だと思うんです。
建築中の現場が、いつも整理整頓されていてキレイな会社は、まず間違いなく良い仕事をします。
現場って、職人さんたちの仕事へのプライドが表れる場所ですからね。
もしお出かけの最中に気になる会社の現場を見かけたら、ぜひチェックしてみてください。
現場なのでゴチャゴチャしてるタイミングとかはあると思いますけれど、
ゴミが散らかってないか、材料が雨ざらしになっていないか、
道路をすごく汚して近所に迷惑をかけてないかとか、そういう細かいところに神様は宿るもんです。

最後に
家づくりは、人生で一番高い買い物、なんてよく言われますよね。
でも、私はちょっと違う見方をしています。
家づくりって、「モノ」を買うことじゃなくて、「誰と、どんな風につくっていくか」というパートナー選びなんじゃないかな、と。
そう、結婚相手を探すのに似てるのかもしれません。
どんなに素敵なデザインでも、どんなに高性能な家でも、
それをつくる人たちと気持ちが通い合わなかったら、きっと「楽しい家づくり」にはならないと思うんです。
それどころか、建てた後、何十年も続くお付き合いの中で、小さな後悔が生まれてしまうかもしれない。
だから、デザインの好みやお金の話はもちろんですが、
それ以上に、その会社の社長やスタッフが、どんな想いで仕事をしているのか。
建てた後も、ちゃんと顔を見に来てくれるような関係を築けそうか。
そういう「人」の部分を、ぜひ見てほしいなと思います。
だって、家のことで何かあった時、パッと相談相手の顔が思い浮かぶって、すごく安心できるじゃないですか。
トイレが詰まった時なんて、なおさらね(笑)。
ちなみに先日、あるお客様から電話がありました。
蛍光灯を交換しようとしたご主人が数時間粘っても照明器具のカバーが外せず、
最後に一言「田尻さんに頼んで」と言ったそうです。
カバーかよ~!と思わなかったとは言いません(笑)
でも、嬉しかったんです、私に言えばなんとかしてくれると思って下さってることが。
ということで、
しあわせは、いつもの中にある。