須坂市でこれから家づくりをしようとしている方の中には、平屋を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年、全国的に平屋の人気は上昇しており、建築棟数が増えてきています。
本記事では、平屋の魅力やメリットを詳しく解説しながら、須坂市の特徴にも触れていきます。
須坂市で家づくりを検討されている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
平屋は一階建ての住宅のことを指し、生活に必要なお風呂やキッチン、トイレなどがワンフロアで完結しているのが特徴です。
最近では、大胆な間取りにできたり、バリアフリーにできることから、子育て世代や高齢者層にも人気が高まっています。
近年、幅広い層から人気のある平屋は、建築棟数が増加傾向にあります。国土交通省の公式データによると、新型コロナウイルスの影響により、全体の建築棟数は減少しているものの、平屋については2020年以降増加傾向にあり、2022年の平屋建築棟数は約57,000棟にのぼります。
出典:国土交通省「建築着工統計調査」を加工
平屋は生活スペースがワンフロアで完結していることから、バリアフリー性が高いのが魅力の一つです。そのほか、開放的な空間が取りやすいことに加え、屋根の面積が大きいことから重厚感のある見た目が人気の理由といえるでしょう。
平屋は幅広い層から注目されており、近年建築棟数が増加しているものの、具体的にどのようなメリットがあるのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、平屋を建てる7つのメリットを見ていきましょう。
平屋を建てる最大のメリットのひとつは、バリアフリー性の高さです。
ワンフロアに生活に必要なスペースが集約されていることから、高齢者や車椅子を利用する方にとって、生活しやすい環境といえるでしょう。さらに、こどもがいるご家庭でも、階段から転ぶといったリスクがないので、安全で暮らしやすいのがメリットといえます。
平屋は間取りに制約が少なく自由度が高いのが魅力です。上の階がないので、天井をグッと高くしたり、間取りにもあまり制限がなくなります。
たとえば、開放感あるリビングや趣味の部屋、家族が集まる広々としたダイニングキッチンなど、理想の住まいを実現しやすいでしょう。
また、将来的に家族構成やライフスタイルが変わったとしても、部分的にリフォームするだけで、より快適な間取りを作りやすいのがメリットです。
温かい空気は上にのぼり、冷たい空気は下に下がるといった性質があることから、2階建ての場合、上下階で温度ムラが生じることも少なくありません。しかし、ワンフロアの平屋の場合、空気の上下移動が少ないことから、温度ムラが発生しにくく、一年を通して快適な温度環境を維持しやすいのが特徴です。
室温の変化が少ないということは、それだけ冷暖房効率が高くなるということであり、エネルギー消費量を抑えられるので、結果的に光熱費を節約できるといったメリットがあります。そのほか、大開口の窓を設置することで、採光性が高くなるので、照明に頼らない生活を送れるのもメリットといえるでしょう。
平屋は、階段などの造作が不要であるため、構造がシンプルになり、工事費用が抑えられるのがメリットです。また、無駄な廊下を省くことでスペースを有効活用でき、全体の延べ床面積を小さくできることから、建築費用はもちろん、固定資産税も抑えられるでしょう。
平屋を建てるときに、窓の配置や空気の流れを考えて設計することで、快適な室内環境を実現しやすくなります。対角線上に窓を配置することで、部屋全体の空気が循環しやすくなり、風通しのいい家をつくることができます。平屋の場合、1階部分の換気環境のみを考えればいいので、2階と比べて快適な室内環境を維持しやすいのがメリットです。
なお、ワンフロアで生活スペースが完結していることから、自然に家族とのコミュニケーションが取れるのも魅力といえるでしょう。
庭との一体感を楽しめるのも平屋の醍醐味です。リビングやダイニングスペースに大開口の窓を設置すれば、実際の面積よりも視覚的に広く見えることに加え、自由に庭を行き来できるので、バーベキューやガーデニングなどを気軽に楽しめるのが魅力です。
戸建て住宅の場合、階数にかかわらず、屋根や外壁などを定期的にメンテナンスしなければなりません。しかし、屋根や外壁のメンテナンスは高所作業となるため、工事の度に足場を組む必要があり、メンテナンス費用が高額になるケースもあります。
しかし、平屋であれば、メンテナンスによって足場が不要なことも多く、メンテナンス費用を抑えられます。また、生活スペースが1階部分のみなので、日常的な掃除や片付けもしやすいのがメリットでしょう。
須坂市で平屋を建てる際、どれくらいの費用がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。事前に費用相場を知っていれば、家づくりの計画を進めやすくなるでしょう。
ここでは、平屋を建てる費用相場について、建築費用と土地価格に分けてご紹介します。
平屋の建築費用は、どこのハウスメーカーや工務店に依頼するかによって変わるのはもちろん、建物の構造や仕様、住宅説備などによって大きく変わります。
また、昨今の物価高の影響によって、建築費用が高くなっており、1坪あたり40万円から90万円程度が平屋の建築費用の相場です。ただし、間取りや住宅設備によって、建築費用が大きく変わるので、具体的な金額はハウスメーカーや工務店との打ち合わせを通して確認することが大切です。
なお、2021年度における注文住宅の建設費用の平均費用は3010.6万円となっており、2020年度よりも49.4万円高くなっている*ことから、建築資材の値上げや物価高の受けていることがわかります。
*住宅金融支援機構 2021年度 フラット35利用者調査より
平屋を建てる際、土地探しからはじめるときは、土地の価格(地価相場)も考えておかなければなりません。
2023年の長野県須坂市の地価相場は、「土地DATA」WEBサイトによると、1㎡の平均が34,736円、坪単価平均が114,830円となっています
以下は、須坂市の主要エリアごとの平均地価となります。
(出典:「土地DATA」WEBサイト)
なお、土地の価格は、土地の広さや形、立地条件や周辺環境によって異なります。とくに駅から近いところや、新興住宅地は地価相場が高くなることも少なくありません。須坂市で平屋を建てるときは、建築費用と土地費用のバランスを考慮して、家づくり計画を進めることが大切です。
平屋を建てるときは、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、とくに押さえておきたい3つのポイントを見ていきましょう。
立地条件によって、土地費用が変わることはもちろん、生活の利便性に影響が及びます。そのほか、立地は採光性や太陽光発電、間取りなどにも関わっていきます。
では、立地条件において、どのようなことを確認しておけばいいのか、具体的に見ていきましょう。
通勤や通学ルートが確保されているか、職場や学校までの所要時間はどれくらいかを、あらかじめ確認しておくことが大切です。通勤や通学にどれくらいの時間がかかるかを確認するためには、実際の曜日や時間帯に合わせて、候補地から通勤や通学してみるといいでしょう。
実際に通勤、通学してみることで、時間がどれくらいかかるかを確認できることに加え、公共交通機関の混み具合や周辺道路が渋滞しているかどうかなどもチェックできます。
周辺にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの商業施設のほか、病院や銀行など、生活に必要な施設があるかを確認しておくことをおすすめします。
また、小さなこどもがいるご家庭や、これからこどもが生まれる予定のご家庭であれば、近くに保育園や幼稚園があるか、こどもが遊べる公園があるかなども見ておくといいでしょう。
住宅街の土地を検討している場合、周辺環境をしっかりと確認しておきましょう。住宅街近辺の治安を調べておくのはもちろん、騒音問題などがないかもチェックしておくことが大切です。
緑豊かな場所や川沿い、公園が近くにある場所など、自然環境が整っているところは、生活しやすく、平屋を建てるには最適な場所といえるでしょう。平屋は2階建てや3階建てよりも高さが低いので、周囲に高い建物がないかも確認しておくことがポイントです。
なお、須坂市は自然豊かな広大な土地に恵まれており、市内には旭ヶ丘公園や森田公園、八木沢公園など、さまざまな公園があることから、大人がリラックスできるのはもちろん、こどもにとっても暮らしやすい環境が整っています。
日本は地震大国といわれており、耐震性を意識した家づくりがポイントになります。平屋は基礎の面積が大きく、重心が低いことから、複層階層の建物と比べると耐震性が高いのが特徴です。
とはいえ、木造か鉄骨造、軸組み工法か2×4工法かなど、構造や工法によって建物の性能が変わることが珍しくありません。
そのほか、断熱性や気密性も注意して確認しておきましょう。須坂市をはじめとする長野県では、冬になると0℃以下になるエリアも多く、雪が降ることも多いです。寒さが厳しい冬でも快適に暮らせるように、断熱性や気密性はどうかも意識するといいでしょう。
どこの業者に家づくりを依頼するかで、費用はもちろん、仕上がりの質に差が出ることがあります。ハウスメーカーや工務店を選ぶときは、過去の実績や口コミを確認したり、企業の方針やコンセプトも併せて確認したりするといいでしょう。
なお、施工業者によっては、対応できない間取りがあったり、選べない住宅設備があったりします。理想のマイホームを実現するために、あらかじめ希望をまとめておき、担当者に相談することがポイントです。
須坂市は長野県北東部に位置し、南北に長く広がっています。
市内には、山々や平地、川などさまざまな地形があり、雄大な山々や複数の公園に恵まれており、自然環境が整ったエリアです。
夏は比較的涼しく、快適な暮らしを送れるでしょう。一方、冬になると、雪が積もることがあり、須坂市の隣にある長野市では-7.2℃にまで下がることも珍しくありません。
年間を通して東京都の半分と降水量が少なく、日照時間が長いことや屋根の雪下ろしをする必要がないので、太陽光発電システムなどの設置も有効といえるでしょう。
ここからは、須坂市を含む長野県の平屋の施工実例をご紹介します。
本平屋には、ご夫婦とお子様が住まわれており、家族との時間を大切にできるような工夫が施されています。キッチン前にはカウンターテーブルが設置されており、家族で食事を囲む時に使うほか、こどもが勉強する場所としても活用されています。
ご夫婦の寝室はグリーンとブラウンを配色することで、落ち着いた雰囲気を演出し、こども部屋はパステルカラーで統一してかわいらしい雰囲気に仕上がっています。
須坂市の隣にある長野市に建てられた本平屋には、たくさんのこだわりが詰め込まれています。
書斎を中心とした回遊動線をつくることで、家族の存在を感じながら仕事に励むことができます。また、天井に木目を貼ることで、全体的に優しい雰囲気に仕上がっているのも特徴といえるでしょう。
そのほか、ペレットストーブが設置されているので、寒い冬の日でも建物全体が暖かくなり、快適な暮らしを送れます。
本平屋は、ナチュラルテイストで統一されており、シンボルツリーであるオリーブの木がシンプルな家を明るく彩ります。採光性を意識した間取り設計になっているので、自然光が優しくリビングスペースを照らしてくれるのも特徴です。
キッチンからは部屋全体を見たわせるようになっているので、家事をしながら、こどもの成長を見れるのが魅力といえるでしょう。
片流れ屋根と白色の外壁が特徴の平屋には、あえて階段を設置し、ロフトスペースを有効活用できるように設計されています。
ロフトスペースには、本棚やちょっとした作業スペースが設けられており、まるで図書館のような雰囲気となっています。
こちらは「平屋のように暮らせる」をコンセプトにして建てられた2階建ての家です。キッチンや寝室、ウォークインクローゼットはすべて1階にレイアウトされており、住環境がワンフロアに集約していることから、まるで平屋に暮らしているかのように感じるでしょう。
また、吹き抜けを活用することで、開放的な空間を演出でき、視覚的に広々とした印象を受けます。
須坂市で家づくりをお考えの方に平屋のポイントをご紹介してきました。
平屋を建てる際には、地域の特性や平屋のメリットを考慮して建ててくれるハウスメーカーや工務店を選ぶことが大切です。
しあわせや田尻木材は、須坂市はじめ、長野県において平屋建築に実績が多数あり、お客様の家族構成やライフスタイルに合った最適なプランをご提案しています。須坂市で平屋を検討している方は、お気軽にご相談ください。
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